古典に学ぶ生きやすさ8 ~身軽になって楽になろう♪~

身近な古典
涼風 さんによる写真ACからの写真

こんにちは。ハルちゃんです。
色々あって前回の投稿から長らく経ってしまいました💦
気を取り直してまた投稿を再開いたします✨

さて、本日のテーマは中国古典のひとつ『菜根譚』からヒントを得て生きやすさについて考えていきたいと思います♪

注)本記事での内容はあくまでハルちゃんの個人的主観に基づく考察となりますので予めお含みおき下さい。

菜根譚とは何か?

《チョコラテ さんによる写真ACからの写真》

『菜根譚』とは、中国明代に洪自誠という人が執筆した古典になります。
中国には古くから『論語』でお馴染みの儒教と、『老子』の道教、そして仏教があり、『三教』といわれています。
菜根譚の特色はこれら三教のマインドを取り入れ、生きる上での様々なアドバイスが示されています。書籍等のメディアでは、専ら処世術に長けた著書といった主旨の説明がされています。


私自身もこの菜根譚からは様々得るものがあり、人生のバイブルのひとつとして傍らに置き続けたいと思いました。

本日はこの菜根譚から私自身が印象に残った件(くだり)をご紹介したいと思います。

多く蔵する者は厚く亡う。 (後集52項から)

多くのものを持っている人は失うものも同様に膨大である、という意味を持ちます。
仕事でも趣味でも、コミュニティでも、はたまた資産等でもいえることですが、何かをたくさん持つとそれだけ精神的にも肉体的にも負担になる側面もあるかと思います。

趣味やコミュニティは人生に彩りを与える素晴らしい活動であることは言うまでもありません。多くの人と会い、認められることで自己肯定感に繋がり、成長することができます。とはいえ、それも自身のキャパシティを超えると逆にプレッシャー等で初めの頃のモチベーションが保てなくなる場合があります。

サラリーマンの仕事でいうなれば、上司から信頼され、同僚からも頼りにされてバリバリ業務をこなしていくことはさらなる自身の評価となり、キャリアアップにも繋がることでしょう。しかしその結果、多くのタスクを抱えてしまい、疲弊してしまうということを経験されたビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
さらに、そのことで業務が滞ったりミスが発生したりする危険性もあります。これではせっかく得た信頼や評価も危うくなりかねません。

このように、多くの物事を保持するというのは結構なエネルギーを要するものです。
また、菜根譚では同様に、元々多くの物事を抱えていない人にはこのような負荷がなく、多くの物事を保持している人よりも心穏やかに過ごせているというような主旨のこともいっています。

勿論、上記でも申し上げました通りその過程で得られるメリットは大きいです。なので、全く持たないというのは非現実的ですし、何より人として生きる喜びや成長が無くなってしまいます。
なので、ここでは

自身のキャパシティの範囲の中で適度に持つ

という解釈が妥当ですね。菜根譚のこの件(くだり)もそういう意図で記されているのでしょう。
本日のサブタイトルのように、

❝身軽になって楽になろう❞

とは正にこういうことなのではと思います。


さて、本日はもうひとつ同じく菜根譚より、この 件(くだり) と通ずる内容を以下にご紹介いたします。

人生一分を減省すれば、便ち一部を超脱す。(後集131項から)

こちらは、何かを減らしたら減らした分だけゆとりが生まれるという意味を持ちます。『ゆとり』という表現を用いましたが、これは人間関係のトラブルやその他様々な軋轢や煩悩といったものから脱することができるという意味になります。

上記でサラリーマンの仕事について申し上げましたので、少し掘り下げてみてみましょう。

例えば、仮ですが、1人のとあるサラリーマンがいたとしましょう。彼の1週間を覗いてみましょう。
彼は自身のメインの業務に加え、複数のプロジェクトに所属していたりと兼務が重なり負荷を感じていました。自宅に戻れば町内会の役員としてのタスクが待っています。さらに、休日には自ら引き受けた少年野球のコーチの仕事で朝早くから大忙し。コーチの仕事から帰ってきたら今度は家の庭の草取り等も滞りなく行わないと家族の機嫌を損ねてしまうので卒なくこなさなければなりません。そしてまた月曜日から多忙なビジネスマンライフが待ち受けています。

いかがでしょう。
たくさんの物事を保持することの負荷が膨大であるということからも、最初にご紹介しました「 多く蔵する者は厚く亡う。 」とも通ずる考え方であるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、多様な役割を全うすることで人としての成長や喜びを感じることは当然大切です。
しかし、こうしたことも

❝程々に❞

にしないと逆に自身を八方塞がりにしてしまう可能性を秘めています。

私は上記2点の件(くだり)から何事も程々が大切であるということを再認識させられました。

ハルちゃんの体験談

せっかく❓なので、私自身の仕事での体験談を1つご紹介したいと思います。
私ハルちゃんもサラリーマンとして20年くらい勤めています。
私の仕事は自身も実務に就きつつ、10名くらいのチームの業務運営の舵取りを行っていくという割とリーダーっぽい役割だったりします。
その中でまぁ、色々ありまして、私自身の業務量がやや増え始めてきていました。
そこで、これまで通りの業務を私1人で行うのには無理があると判断したのと、私の業務を知っている人が他にもいた方が良いと考えたので、業務の1つを職場メンバーの1人に手伝っていただくことにしました。そして、職場の中でも最も信頼できる方に業務を引き継いでいただき、今日(こんにち)も継続して手伝っていただいています。
おかげさまで、私自身も業務量が増えたとはいえ、特別大きな負荷とはならずに済みました。また、業務を手伝っていただいている方のキャリアアップにも繋がり、win-winかな、と考えてもいます。
逆に、私が誰にも業務を任せずに全て自身で引き受けていたらミス等の連発に繋がっていたリスクもあり、結果的に私自身にも周囲にも悪い結果をもたらしていたかもしれません。

この経験で、物事の適正量、程々にすることの重要性を身をもって感じることができました。

おまけ

今回は以上になります。
久方ぶりの投稿となりました。
東京オリンピックがアツいですね!メダルも獲得されていますね🎖

一方で、緊急事態宣言も決定されました(2021.7.31現在)。
何だかんだで最後に飲みに行った日から1年と半年が経ちました(´;ω;`)
つまり、まーったく飲みに行っていないということです。
家飲みも良いのですが、よもやこんなに長期間続くとは思いもしませんでした。
いやはや、早く普通に外でお酒が堂々と飲める日が戻ってほしいものです🏮

それでは、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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